ガチャ
樹「かなり時間かかったね」
「腕見せてって言ったら
パニックになっちゃってさ
今まで、ずっと泣いてたんだ
それで、さっき寝たところ」
樹「そっか、」
「見せたくない理由を聞いたら
見せたら薬使うでしょってさ。
かなり薬入れられるの怖いみたい」
樹「なるほどね~、」
樹が作ってくれたであろうシチューを
電子レンジで温め直す
樹「で、傷の状態は?」
「かなり深い」
樹「処置できてないんだよね?」
「...正直に言うと迷った」
樹「うん、何に?」
やっぱり樹は見逃してくれない
「処置を優先するか
凜の気持ちを優先するか」
医者としての意見を優先するか
凜の彼氏として凜の意見を優先するか
「処置をしたら、
凛はもっと精神的に不安定になるかもしれない
凜の気持ちを優先したら、
感染症にかかったり、
傷が目立つかもしれない」
樹「うん、そうだね」
「俺、もう分からなくて」
樹「京、よく聞け」
樹の真面目な声のトーン
樹「僕は、凛ちゃんの彼氏として
いるべきだと思う」
まっすぐで迷いのない口調
樹「凛ちゃんには京が必要だ
凛ちゃんには京しかいない。
もちろん、僕も春も側にいるけど
それでも凛ちゃんのそばには
いつだって京が寄り添っていなきゃだめだ」
「でも」
俺は医者なんだ
樹「京」
樹「かなり時間かかったね」
「腕見せてって言ったら
パニックになっちゃってさ
今まで、ずっと泣いてたんだ
それで、さっき寝たところ」
樹「そっか、」
「見せたくない理由を聞いたら
見せたら薬使うでしょってさ。
かなり薬入れられるの怖いみたい」
樹「なるほどね~、」
樹が作ってくれたであろうシチューを
電子レンジで温め直す
樹「で、傷の状態は?」
「かなり深い」
樹「処置できてないんだよね?」
「...正直に言うと迷った」
樹「うん、何に?」
やっぱり樹は見逃してくれない
「処置を優先するか
凜の気持ちを優先するか」
医者としての意見を優先するか
凜の彼氏として凜の意見を優先するか
「処置をしたら、
凛はもっと精神的に不安定になるかもしれない
凜の気持ちを優先したら、
感染症にかかったり、
傷が目立つかもしれない」
樹「うん、そうだね」
「俺、もう分からなくて」
樹「京、よく聞け」
樹の真面目な声のトーン
樹「僕は、凛ちゃんの彼氏として
いるべきだと思う」
まっすぐで迷いのない口調
樹「凛ちゃんには京が必要だ
凛ちゃんには京しかいない。
もちろん、僕も春も側にいるけど
それでも凛ちゃんのそばには
いつだって京が寄り添っていなきゃだめだ」
「でも」
俺は医者なんだ
樹「京」

![のーどくたーのーらいふ[短編]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/1014687/p3skqdr58r-thumb.jpg)