のーどくたーのーらいふ

「それくらいの傷ってことね」














凜「...」














「それなら余計に心配」














凜「大丈夫」














「大丈夫じゃないでしょ、」














凜「やなの、お願い」














「俺に傷見られるのが嫌なのか














薬が怖いのか、どっち?」














凜「...」














「凜、大丈夫だからさ」














凜「怖いの」














そういって涙を流した














「そっかそっか、」














凜「やなの、」














「また夢みたのか」














凜「薬、やなのっ」














「うん、そうだな」














凜「だから、見せたくないのっ」














「うん、分かったから」














少しパニック気味の凜














凜「見せたくない、」














「うん、分かった














見せなくて大丈夫だから落ち着こ」














泣きわめく凜を落ち着かせるために














大丈夫だよ、と声をかける














だけど、なかなか涙は止まらなくて














俺は寄り添うことしかできなかった。














それから3時間くらいたって














凛は泣きつかれて寝てしまった














「ちょっと、ごめんな〜」














やっぱり心配だから














傷の状態は見ておきたい














パーカーの袖をまくると














たくさんの傷があった














どれもかなり深くて














縫合が必要なものばかりだけれど














俺は縫合するか悩んでいた














寝てる間に処置をして














ありがとうって言われたらそれでいい














だけど、それで余計に寝なくなったら














それがすごく心配で。














とりあえず、樹と相談しよう














そう思ってリビングに向かった