のーどくたーのーらいふ

ガチャ














春「凛、発作でた?」














樹「今でてる」














春くんは凜のそばに来てくれた














春「凛、苦しいな」














「もうやだっ、」














その言葉を口にしたら














また涙が溢れてきた














「もうやなのっ、」














精神的にだいぶやられてるなって














自分でも思った














春「りん、」














樹「安定剤いれようか、」














そんな声が聞こえた














春「凛、筋注するから抱きしめてもいい?」














「やだっ、」














この痛みから解放されたい気持ちと














抱きしめてほしい気持ちと














薬こわいなって気持ちが














全部ぐちゃぐちゃになって














自分でもどうしたらいいのか分からなかった














樹「京もすぐには帰ってこれないし














凛ちゃんもだいぶ限界だから














ちょっと頑張ろうね、」














「やだっ、やなのっ」














春「大丈夫」














春くんは凛のことを抱きしめた














京と同じ柔軟剤の匂いがして














また涙が溢れてきた














樹「ちょっとチクっとするよ」














そう言われて少しチクっとしたのが分かった














樹「うん、頑張ったね」














樹くんは凛の頭をなでてくれた














春「もう大丈夫だからな、














良く頑張れました。」














「春くん、」














春「京と同じ匂いで安心した?」














「うん、少し」














樹「凛ちゃん」














「樹くん、」














樹「ごめんね、怖い注射打っちゃって」














「ううん、大丈夫。ありがと」














そう答えると樹くんは














安心したような顔をした