のーどくたーのーらいふ

カーペットに座り込んで














どのくらいの時間が経ったんだろう



















時計を見ると、午前2時すぎ














部屋に戻ってきたのが0時すぎだから














2時間弱、座り込んでたことになる














そりゃ、体も冷たくなるわ














いつもなら京が抱きしめてくれるのに














今日は1人なんだよね














「っ、」














心臓痛い、














左胸をぎゅっと掴む














「っっ!」














どんどん痛みが強くなるにつれて














左胸を掴む力も強くなっていく














「けいっ、」














早くこの痛みから解放されたくて














いるはずもない京の名前を呼ぶ














コンコン














樹「凛ちゃん、入るね」














ガチャ














樹「...やっぱり、発作でちゃったか」














樹くんの声ははっきりと聞こえてて














だけど、返事する元気がない














樹「しんどいね、」














そう言って背中をさすってくれる














樹「ごめんね、すぐ来れなくて」














そんなことないのに、














そんなことで謝ってほしくないのに














樹「深呼吸しようね、」














「っ、っ、」














樹「大丈夫、大丈夫だよ」














「っ、」














樹「ちょっと、春のこと呼ぶからね」














急に大声をだしたら悪いと思ったんだろう














樹「春〜!」














凛はもう限界だった














こんな痛みが続くなら意識失いたかった














京に助けてほしかった














京に抱きしめてほしかった