のーどくたーのーらいふ

樹「うん、分かった。














それならやめておこう」














樹くんは無理に飲ませたりしてこない














分かっている














樹くんがあの人じゃないってことも














樹「凛ちゃん、診察だけいいかな」














最近、私がイヤイヤ言ってるからか














診察はされなかったけど














発作の前兆がないか診たいってところか














「うん」














前兆があったとしてもなかったとしても














今日発作が出やすい日なのは間違いないし














多分出るって樹くんは確信してる














だから薬飲もうって言ったんだと思う














樹「最初、胸の音聞かせてね」














「(コク)」














樹「深呼吸して」














その言葉通り深呼吸をする














樹「次、血圧測ろう」














「ぎゅってするのやだ、」














樹「うん、少し我慢ね」














シュッシュッシュッ














プシュー














樹「91/74で脈が85か、」














低血圧で脈が早いと心臓に














負荷がかかりやすいらしい














春「凛、目眩とかない?」














「うん」














樹「腕見てもいいかな、」














そう言われて少し嫌なのが顔に出る














傷跡見られて、いい気分にはならない














樹「腕見せてね、」














そういって樹くんは腕を捲る














樹「うん、新しい傷もないね」














春「よかった、」














樹「今は心臓痛くない?」














「うん、大丈夫」














樹「痛くなったら、ちゃんと言ってね」














あんまり言うのも負担になると思ったのか














それ以上は言ってこなかった