猛る狂気/その5
アキラ
ケイコちゃんは正直に話してくれた
なら、それでいいじゃないか、もう…
オレは自分自身にそう言い聞かせている最中だった
”あの”麻衣と接触すれば、何が己に起っても不思議じゃない
あんなとんでもない女に、ケイコちゃんは真正面からぶつかっていたんだ
一歩も引かないで…
単純に考えて”無傷”でいられるはずがない
麻衣を知ってから短い間だが、オレはそれを骨身にしみるまで思い知らされたのだから
この子だって結局は、ヤツと出会わなければってことなんだよ
...
「アキラ…、私のこと、嫌んなっちゃった?」
ますますか細い声になってきちゃったよ、ケイコちゃん
何かしゃべらなきゃ
早く言葉をかけてやらなきゃ
そう思っているんだが、適当な言葉がなかなかなんだ…
...
「そうだよね、私汚いよね。どうしてこんななっちゃたんだろう…」
「ケイコちゃん、オレ、まず謝んなきゃ。本当はそれも麻衣から聞いていたんだ。誘ってきたのはケイコちゃんだって言ってた。オレ、半信半疑だったから、ああいう聞き方で確かめたんだ」
やっと言葉が出た
「できればヤツからだって言葉を望んでた。ごめんな、姑息な真似して。それなのに、君は正直に全部言ってくれた。これですっきりしたよ。いつも思ってたけど、君には頭が下がる。偉いよ。」
「アキラ…、じゃあいいの?忘れてくれるの?」
「ああ、もうそんなのいい。いいんだ…」
ここで体をケイコちゃんの方に向きなおり、彼女の顔にしっかりと目をやった
二人は真正面から、今度は目と目で語りあった
だが、それは数秒間に過ぎなかった…
目の前は真っ暗になって、ケイコちゃんの顔は消えたんだ
当たり前だ
いつの間にか、お互い目を閉じて唇を重ねていたのだから
アキラ
ケイコちゃんは正直に話してくれた
なら、それでいいじゃないか、もう…
オレは自分自身にそう言い聞かせている最中だった
”あの”麻衣と接触すれば、何が己に起っても不思議じゃない
あんなとんでもない女に、ケイコちゃんは真正面からぶつかっていたんだ
一歩も引かないで…
単純に考えて”無傷”でいられるはずがない
麻衣を知ってから短い間だが、オレはそれを骨身にしみるまで思い知らされたのだから
この子だって結局は、ヤツと出会わなければってことなんだよ
...
「アキラ…、私のこと、嫌んなっちゃった?」
ますますか細い声になってきちゃったよ、ケイコちゃん
何かしゃべらなきゃ
早く言葉をかけてやらなきゃ
そう思っているんだが、適当な言葉がなかなかなんだ…
...
「そうだよね、私汚いよね。どうしてこんななっちゃたんだろう…」
「ケイコちゃん、オレ、まず謝んなきゃ。本当はそれも麻衣から聞いていたんだ。誘ってきたのはケイコちゃんだって言ってた。オレ、半信半疑だったから、ああいう聞き方で確かめたんだ」
やっと言葉が出た
「できればヤツからだって言葉を望んでた。ごめんな、姑息な真似して。それなのに、君は正直に全部言ってくれた。これですっきりしたよ。いつも思ってたけど、君には頭が下がる。偉いよ。」
「アキラ…、じゃあいいの?忘れてくれるの?」
「ああ、もうそんなのいい。いいんだ…」
ここで体をケイコちゃんの方に向きなおり、彼女の顔にしっかりと目をやった
二人は真正面から、今度は目と目で語りあった
だが、それは数秒間に過ぎなかった…
目の前は真っ暗になって、ケイコちゃんの顔は消えたんだ
当たり前だ
いつの間にか、お互い目を閉じて唇を重ねていたのだから



