猛る狂気/その4
アキラ
「アキラ…、ここを出る前に一つだけ言っておかなきゃ。聞いてくれる?」
「ああ…」
さっき、この後の話とかは出てからって言ったからには、”特別”なことかな
彼女らしくない、そのか細い声が気になったが、これは今日会った時からずっとだったし…
顔色は”あの時”から比べるとだいぶ良くなってた
剣崎さんからも、”あの影響”は心配いらなそうだって聞いてるからな
体調の件とか、深刻な話ではないとは思うが…
...
「アキラとこうなった時、話そうと決めてたことがあるの」
オレはピンときた
「麻衣とは一度、寝たことがあるんだ。1年前の初めて”ケムリ”やった日。そのせいで気分がってこともあるけど、なんか、麻衣のこと、その時だけは愛してたとも思う。ちょうどアイツ、ケガしててさ。さんざん憎しみ合って、異常だよね、そんなの。でも、アキラと結ばれた時には正直に話そうと決めてたの。ゴメンね、驚いたよね?」
どうやら予想した通り、このことだったわ
「それ、知ってた。麻衣から聞いたんだ。だから、驚いていない。今日もそれ承知でだし。大丈夫だよ」
「やっぱり麻衣、アキラに話してたのか。とにかく、あの麻衣とレズってたんだ、一度だけとはいえ。不潔だよ、私。平気なの?許してくれるの…?」
「全然だよ、ケイコちゃん。全く気にしなくていい。第一、誘ってきたのは麻衣の方からだろ?」
オレはとっさに彼女を試していた
なんか、気持ちの中ではどこか不快感のようなもの、いや正確には理解不能のモヤモヤ感みたいなものが、そうさせたんだろう
たった今、口ではあんな物わかりのいいこと言ってるのに
ゴメン、ケイコちゃん
でも君の口から聞きたい、そのことを…
麻衣はオレに言ったんだ
君が誘ってきた、凄く燃えていた、二人ともイッたって
...
隣で横たわるケイコちゃんの話を、オレは仰向けの態勢のまま聞いていた
話している彼女の表情は見ていない
これから口にする彼女の言葉もそのまま聞くさ…
「…。違うよ、誘ったのは私だよ。いくらクスリが効いてても、はっきりしてたし、その時のことはちゃんと覚えてる。むしろ、麻衣の方がためらってた。私、とても興奮して…。最後までイッたよ。たぶん、麻衣も一緒に…」
「…」
彼女のその言葉を聞いた瞬間、さっきからずっと視界に入っていた白い天井の色が、急に灰色に染まったような感覚に落ちた
それって…
麻衣の言ってたこと、そんまんまだ…
アキラ
「アキラ…、ここを出る前に一つだけ言っておかなきゃ。聞いてくれる?」
「ああ…」
さっき、この後の話とかは出てからって言ったからには、”特別”なことかな
彼女らしくない、そのか細い声が気になったが、これは今日会った時からずっとだったし…
顔色は”あの時”から比べるとだいぶ良くなってた
剣崎さんからも、”あの影響”は心配いらなそうだって聞いてるからな
体調の件とか、深刻な話ではないとは思うが…
...
「アキラとこうなった時、話そうと決めてたことがあるの」
オレはピンときた
「麻衣とは一度、寝たことがあるんだ。1年前の初めて”ケムリ”やった日。そのせいで気分がってこともあるけど、なんか、麻衣のこと、その時だけは愛してたとも思う。ちょうどアイツ、ケガしててさ。さんざん憎しみ合って、異常だよね、そんなの。でも、アキラと結ばれた時には正直に話そうと決めてたの。ゴメンね、驚いたよね?」
どうやら予想した通り、このことだったわ
「それ、知ってた。麻衣から聞いたんだ。だから、驚いていない。今日もそれ承知でだし。大丈夫だよ」
「やっぱり麻衣、アキラに話してたのか。とにかく、あの麻衣とレズってたんだ、一度だけとはいえ。不潔だよ、私。平気なの?許してくれるの…?」
「全然だよ、ケイコちゃん。全く気にしなくていい。第一、誘ってきたのは麻衣の方からだろ?」
オレはとっさに彼女を試していた
なんか、気持ちの中ではどこか不快感のようなもの、いや正確には理解不能のモヤモヤ感みたいなものが、そうさせたんだろう
たった今、口ではあんな物わかりのいいこと言ってるのに
ゴメン、ケイコちゃん
でも君の口から聞きたい、そのことを…
麻衣はオレに言ったんだ
君が誘ってきた、凄く燃えていた、二人ともイッたって
...
隣で横たわるケイコちゃんの話を、オレは仰向けの態勢のまま聞いていた
話している彼女の表情は見ていない
これから口にする彼女の言葉もそのまま聞くさ…
「…。違うよ、誘ったのは私だよ。いくらクスリが効いてても、はっきりしてたし、その時のことはちゃんと覚えてる。むしろ、麻衣の方がためらってた。私、とても興奮して…。最後までイッたよ。たぶん、麻衣も一緒に…」
「…」
彼女のその言葉を聞いた瞬間、さっきからずっと視界に入っていた白い天井の色が、急に灰色に染まったような感覚に落ちた
それって…
麻衣の言ってたこと、そんまんまだ…



