終われない夏の日/その27
剣崎
ケイコには、アキラと麻衣が接触するのは、知らせない方がいいな
あらぬ”勘違い”で逆上しかねない
「とりあえず、君が麻衣と会った結果だ。それで、ケイコに君が出てきたことを伝えよう。それでいいか?」
「…、そうしてください」
こいつ、複雑な顔つきだな
...
まあ、この男の心中は概ね計れる
本当なら、真っ先にケイコに会いに行きたいはずだ
アキラは大きな犠牲を払ってまで、麻衣のシナリオに乗った
それに甘んじたのは、ケイコのことを何より思ってのことだ
その麻衣が、また何か仕掛けを考えていたとしたら…
自分と愛する女の払った犠牲が無駄になりかねない
ましてや、大切なケイコは、自分の決断によって麻衣を心の底から憎んでる
さらなる負のループを危惧するのは自然だ
本来なら、麻衣が”飛んだ”日、アキラは麻衣と決着をつけたはずだ
だが、麻衣の側で、和解で終わったと解釈したかも知れない
アキラはケイコを深く思う末、”フレた”自分と向き合ったんだろう
あの麻衣には、改めて”決着”が必要だと
だからこそ、ケイコと会う前に麻衣と会う
麻衣という、妖しい劇薬には、二度とケイコに触れさせたくない…
そんな思いなんだろう
それほど、麻衣という女は危険な存在と化した
それは俺も同感だ
...
彼には、建田組のその後の情勢も伝えた
北原の件、そして建田組の若者、浅田の死…
彼は俺の話を聞いてるだけだった
内心、複雑な思いはめぐってるはずだ、当然…
俺はさらに、”銀蠅”どもの動向についても告げた
さすがに俺たちの本気度が分かったからには、”奴ら”は紙面で公にはしないだろう
だが、未成年者の麻衣やケイコには躊躇しても、アキラには何らかの折衝は考えられる
一応、含みを持たせておかないとな
奴らの誘導には乗らないようにと
なにしろ、アキラはフレてるんだ
むしろ、他の二人より注意が必要だ、その点は…
剣崎
ケイコには、アキラと麻衣が接触するのは、知らせない方がいいな
あらぬ”勘違い”で逆上しかねない
「とりあえず、君が麻衣と会った結果だ。それで、ケイコに君が出てきたことを伝えよう。それでいいか?」
「…、そうしてください」
こいつ、複雑な顔つきだな
...
まあ、この男の心中は概ね計れる
本当なら、真っ先にケイコに会いに行きたいはずだ
アキラは大きな犠牲を払ってまで、麻衣のシナリオに乗った
それに甘んじたのは、ケイコのことを何より思ってのことだ
その麻衣が、また何か仕掛けを考えていたとしたら…
自分と愛する女の払った犠牲が無駄になりかねない
ましてや、大切なケイコは、自分の決断によって麻衣を心の底から憎んでる
さらなる負のループを危惧するのは自然だ
本来なら、麻衣が”飛んだ”日、アキラは麻衣と決着をつけたはずだ
だが、麻衣の側で、和解で終わったと解釈したかも知れない
アキラはケイコを深く思う末、”フレた”自分と向き合ったんだろう
あの麻衣には、改めて”決着”が必要だと
だからこそ、ケイコと会う前に麻衣と会う
麻衣という、妖しい劇薬には、二度とケイコに触れさせたくない…
そんな思いなんだろう
それほど、麻衣という女は危険な存在と化した
それは俺も同感だ
...
彼には、建田組のその後の情勢も伝えた
北原の件、そして建田組の若者、浅田の死…
彼は俺の話を聞いてるだけだった
内心、複雑な思いはめぐってるはずだ、当然…
俺はさらに、”銀蠅”どもの動向についても告げた
さすがに俺たちの本気度が分かったからには、”奴ら”は紙面で公にはしないだろう
だが、未成年者の麻衣やケイコには躊躇しても、アキラには何らかの折衝は考えられる
一応、含みを持たせておかないとな
奴らの誘導には乗らないようにと
なにしろ、アキラはフレてるんだ
むしろ、他の二人より注意が必要だ、その点は…



