ヒートフルーツ【特別編集版第1部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪

盛夏の傷痕/その5
ケイコ



「へへ、だけど、それだけじゃ終わらせないって訳。相馬さんもそれ、期待してたしな。相馬さんが残して、うちらが嗜んだ錠剤の顛末をね、ひっくるめるんだよ。いろいろ巻き込んでさ…爆弾さ、あっちもそう思ってるって…」

また…、何に言ってんだか、わかんねえよ!

すると、麻衣は大笑いしてすでに縄がない、私の体にべったり寄ってきてた

おもわず、”あの夜”を思い出した

そして、言った

「落としどころなんだよ。各々のね。お前らは二人で肩、寄せ合って一緒にやっていける、これからでも。それ、保障できる状況、積んであるから。安心しろ、とりあえず」

まだ、わかんねえよ、しっかり説明しろ

「例のクスリの件は、相和会の政治利用で決着することになったんだ。あえて表沙汰にするんだよ。私ら、警察に聴取という流れかもしれないが、立件は見送りになる。多少は犠牲あるけど、アキラはそれがベターだと、必死に考えて、結論出したんだ。お前をまず考えてだぞ、よく肝に聞かせろよ」

「…」

「べストじゃないけど、ハラ据えたんだ。で、その他の状況設定があるから、それまで、お前ら二人は接触できない。それに一連のこと、他言無用だ、これ絶対だぞ。アキラは承知したよ、それもお前のこと第一でだ、わかるか?」

なんとなくだが…、頭整理してよく考えよう

だけど、アキラのプロの道を断った落とし前はどうなる?

麻衣は珍しく、神妙に答えた

「手は回してる。時間はかかるだろうが、これは信じてくれ」

到底、納得はできないが、今日の話はこれまでにした

だがよ、お前のやったこと決して許さないからな、忘れるな!

早朝4時すぎ、麻衣は引き上げた

...


私は床に吸い込まれるように横になった

この脱力感はなんなんだろう…

急に睡魔だ…、少し寝よう…

...


変な夢ばかり見た…

全然違う夢、いくつも

...


アキラ…、私、お荷物どころか疫病神だったね

せめて告白した日、ここに麻衣を呼びさえしなきゃね…

ありのままの自分、アキラに見せようと思ったんだけど

それで後戻りできない状況にしてって…

バカだわ、私…、アキラの未来まで奪っちゃった

ははは、私にさえ出会わなきゃね…

あのギターの先生と続いてたら…

アキラ、とにかくゴメン、ゴメン

床のカーペットに私の汚い涙が浸みてきた

死にてーわ、いっそ