「どうしてそんなに私が死にたがってる風にしたいの?病気だから?病気で入院ばっかりしてる私は、つらくて苦しくて死にたいと思わないといけない?」


その言葉で斗亜の目が変わった。驚いたような目だった。


「本当につらくて苦しいけど、死にたいとは思わない。生きたい。やりたいこともないし、出来ることもないけど生きてたい。それなのに…。」


しばらくの間、沈黙が流れた。斗亜は驚いて考え込んでいるようだった。

もう斗亜といられる時間は残り少ないのに、私は彼に怒ってばかりだ。これでは斗亜に嫌われてしまったかもしれない。

そう思い、うつむいた時。


「…ごめん。でも柚茉は知らないだろ。」

「え…?」