そう問いかけた私に斗亜は下を向いて答えた。


「…死のうとしたから。」


その答えを聞いて斗亜と初めて会った日を思い出した。

斗亜はまだあの日、私が死のうとしていたと思っているようだった。


「死のうとしてないよ。本当に。」

「あんな姿見たのにそんなの信じられないよ。柵の外が"定位置"なんてそんな訳ないだろ。」

「本当に違うの!どうして信じてくれないの?何回も言ったよね?」

「心配なんだよ。柚茉が死ぬかと思って…。」

「違うってば!!」


自分でも驚くような大きい声が出た。

仲直りしたかったのに、私のせいでまた距離が出来てしまったなと思った。それなのに口が止まらなかった。