そのまま2人でバスに乗り、私の家から1番近いバス停で降りた。ここから家までは歩いて15分ほど。


「降りなくて良かったのに。」


そう言った私に斗亜は首を振った。


「ダメだよ。危ないから。それにもう少しだけ一緒にいたいんだ。」

「…わかったよ。」


斗亜は大人しく歩き出した私を見て少し笑った後、私の横に並んだ。


「心配性だよね斗亜って。」

「…そうかもね。心配なんだ。柚茉のことが。いつも心配で頭に浮かぶ。」

「なんで?」