そして症状が落ち着いたある日。私は懲りずにまた柵を乗り越えた。
この病院には柵の外に、普通に立っていればまず落ちることは無いくらいのスペースがある場所が存在する。
そこが私のお気に入りの場所だ。
その日は誰にも見つかることなく、病室に戻ることが出来た。でもその次の日は、柵の外に座っているところを見つかってしまい連れ戻された。
無事に退院した後も、通院する度に毎回その場所に行った。
それをずっと繰り返しているうちに、誰も私を止めなくなった。私が本当に死ぬつもりがないことが分かったようだった。
『危ないから早く戻りなさい』と声はかけられるものの無理に連れ戻されることは無くなった。
最初に柵を乗り越えた日から1年半くらいが経った頃だった。
この病院には柵の外に、普通に立っていればまず落ちることは無いくらいのスペースがある場所が存在する。
そこが私のお気に入りの場所だ。
その日は誰にも見つかることなく、病室に戻ることが出来た。でもその次の日は、柵の外に座っているところを見つかってしまい連れ戻された。
無事に退院した後も、通院する度に毎回その場所に行った。
それをずっと繰り返しているうちに、誰も私を止めなくなった。私が本当に死ぬつもりがないことが分かったようだった。
『危ないから早く戻りなさい』と声はかけられるものの無理に連れ戻されることは無くなった。
最初に柵を乗り越えた日から1年半くらいが経った頃だった。

