忘れられた恋の物語

「俺に聞きたいことはない?」

「聞きたいこと?」


聞き返すと彼は頷いた。


「友達になったとはいえ、まだ柚茉にはどうしても警戒心があると思うから。何か聞きたいことがあったら何でも聞いて。」

「うーん…。年は?血液型は?」

「あっ!確かにそういう基本情報も知らなかったよね。俺は17歳。血液型はA型。」

「ん?17歳ってことは高校2年生?先輩だったの?」

「俺が先輩なら柚茉ちゃんは1年生?」

「うん。」

「血液型は?」

「私はO型。」


年齢、血液型、誕生日などお互いに知らなかったことを聞き合っているとご飯が来た。


「ありがとうございます…。」


2人でお礼を言い店員さんが去っていった時、何気なく彼が私に聞いた。