それは次の週の通院日のことだった。
いつものように病院に行き、受付をして待合室に行くと隅の方に彼が立っていた。
1度見ただけで目に焼き付いていた金色の髪で、後ろ姿でもすぐに彼だとわかった。
「何でここに...。」
そう呟いた時、こっちを振り向いた彼と目が合った。
その瞬間の彼の笑顔に心を掴まれたような感覚になった。
こんなことは初めてだった。
怪しいと思っているはずなのに、彼に会えたことが嬉しいと思う自分がいた。名前も知らないのに、彼の表情ひとつひとつに引き込まれてしまうのだ。
私はそのまま引き寄せられるように彼の隣に立った。
「何でいるんですか。」
「…すみません。自分が本当に怪しい行動を取ってるのは分かってるんですけど…。」
「分かってはいるんですね。」
「…でも会いたくて。」
いつものように病院に行き、受付をして待合室に行くと隅の方に彼が立っていた。
1度見ただけで目に焼き付いていた金色の髪で、後ろ姿でもすぐに彼だとわかった。
「何でここに...。」
そう呟いた時、こっちを振り向いた彼と目が合った。
その瞬間の彼の笑顔に心を掴まれたような感覚になった。
こんなことは初めてだった。
怪しいと思っているはずなのに、彼に会えたことが嬉しいと思う自分がいた。名前も知らないのに、彼の表情ひとつひとつに引き込まれてしまうのだ。
私はそのまま引き寄せられるように彼の隣に立った。
「何でいるんですか。」
「…すみません。自分が本当に怪しい行動を取ってるのは分かってるんですけど…。」
「分かってはいるんですね。」
「…でも会いたくて。」

