はい、ここでストップ!ストップ!このまま先進んでも意味わからなくなるから一回話を止めるよ!

今の会話、一見したら普通の会話かもしれないけど。実は裏では全く違うやり取りが行われていました!俗にいう『読唇術』ってやつ。今わたしと新は声と唇の動きを変えて[芭蕉]と[曾良]の会話を普通に声に出して、『新』と『千夜』の会話は声に出さず唇の動きで会話してました!で、その会話がこんな感じ。

[おい、さっき断れなかったから連歌することになったが大丈夫か?]

[さっき未来の道具で連歌の一覧とやり方調べたから大丈夫。新こそ大丈夫なの?]

[大丈夫だ。じぃちゃんがもしものためにそこら辺の資料も作ってくれたからな]

[そんな資料まであるの?本当にすごいね、あなたのおじいちゃん]

[もし困ったら俺に目配せしろ。読唇術で指示するから。あ、あと連歌懐紙用意しておけ]

[了解。よろしくね、新]

はい、こんな会話をしてました!正直、急にやらないでよ、って思ったよ。最初の方見逃すところだったじゃん。まぁ、『今から読唇術やるぞ』って言える訳ないんだけどね。ってことで、話を続けましょう!