「え、柚木ココアあげたの」
「子供と言えばココアじゃない?」
「で、どこの病棟送っていったの?」
「循環器」
「心臓病っていうリスクは...」
「...えっ!?まじか、」
「お前、絃音以外にココアあげるの禁止な」
「はい、...でもいとちゃんにしかあげてないよ?とくべつね」
「絃音、心臓疾患持ってるの?」
「持ってないよ」
徠くん、うまく誤魔化してくれ
そういう意味を込めて目線を送る
「...怪しかったから一応検査入院してただけ、積極的治療は必要ないって分かった」
ないす、?
嘘は言ってないけどそれじゃあ微妙なんじゃ...
「それは、大丈夫なの?」
「軽い不整脈があっただけだから、ストレスとかが原因かも」
ナイス
納得したみたい
おにぎり食べ終わってプレイルームに行く
「こんにちはー」
保育士さんがあいさつしてくれる
「八神先生!来てくれたんですね」
「新しいボランティアの子来るって聞いたから、俺今日休みだし見に来た」
「そうなんですね、あ、絃音ちゃんいつもありがとね、そちらの方が新しいボランティアの子ですか?」
「はい、○○高校看護専攻科1年 水樹 颯です」
「颯くんね、よろしく。看護学生なら安心ね、じゃあ注意事項言うわね。まず飲食は制限ある子いるから、誰か先生に報告してから飲ませたりしてね。あとは...ーーーーーーーーー」
たくさんの注意事項を聞いてせつめいはおわった
「質問とかある?」
「今はないです。」
「うん、じゃあお願いね」
「あっ、いとちゃんだー!!」
「おにーちゃんだれー」
「はやてって言います、よろしくね」
「はやてくんこっちきて!」
うまくやっていけそうでよかった
この日は折り紙をしたり塗り絵をしたりした
「いとちゃんばいばい!」
「うん、またね」
「はやてくんじゃーね!」
「じゃあね」
「2人ともさすが看護科というか、子供の扱い上手いね」
「そーかな」
「別に」



