「おはよー」


「おはよー」



家が近くていつも一緒に行っている同じクラスの愛美(まなみ)


「どうしたの絃音、浮かない顔だけど」



「いやー、今日ね、ママが再婚するって聞いたんだけど」



「おめでとう!!」


「ありがと、それでお兄ちゃんができるらしいの」


「よかったじゃん!」


「うん、帰りに教室まで迎えに来てくれるんだけど名前聞くの忘れて」


愛「まー、来てくれるなら大丈夫だよ!」




たしか、

水樹って言ってたよね




「水樹さん、苗字は言ってたと思う。誰かわかる?」


「んー、聞いたことあるようなないような...、男の人でしょ?何年生?」


「男の人、学年はわかんない」




「何科?」


「それもわかんない、」





そうこう言ってる間に学校に着く




なんか女子が固まってる?


「あそこ何かあるのかな」



「あー、(はやて)先輩と飛優(ひゆう)先輩でしょ、専攻科の。看護学生で高身長イケメン。それはモテるよ」


「あー...」




看護科で男子は1学年に3人いたら多い方


この学校には看護科の男子は5学年合わせて5人しかいない。

1年生は1人
2年生に0人、3年生に2人、
4年生に2人、5年生に1人

だったと思う。


その数少ない男子看護学生でただでさえモテるのに更にイケメンだったらすごくモテる。


クラスの女子がよく話してるから名前は聞いたことがある。


4年生、専攻科1年の颯先輩、飛優先輩は特にモテる。

颯先輩は前髪をセンター分けしていてクール系

飛優先輩はすごく優しいけどいつも颯先輩と一緒にいて颯先輩の保護者みたいな感じ笑