「絃音ちゃん?」


うわっ、


...循環器の八神 徠(やがみ  らい)先生だ、

私の主治医


「全然来ないから心配してた。」



はやくんと飛優くんにはばれたくない。


「また遊びに行きます、じゃあまた」

ばらすなっていうことを目で伝えると察したようで、


「待ってる。」


と一言残して戻って行った


「知り合い?」

「ボランティアで子供と遊んでて!」



「そうなんだ」

納得してくれた


あ!!

保健室で書類もらったんだった


どうせ行かないと、


「絃音は大丈夫?」


「え?」


「ん?保健室いたから、」


「あー、低血圧とBMIがちょっと問題あったみたいで、」


「BMIいくつだった?」


「それは...秘密。女の子にきいちゃいけないんだよ!!」


「だって絃音肥満ではないし問題あるとしたら痩せすぎでしょ?太ってる子には聞かないよ」


「むー、......16」


「!?!?」


「え、大丈夫?」


「病気持ちの子でしか聞いたことない数字...」


「大丈夫!」


「低血圧は?」


「あ!そうだ行かないと」


「ついて行くよ、循環器?」


「うん」


「行く」


少し歩いて着くと歩いてる徠先生が見えた



「徠先生!」


こっちに気づいて来てくれた


「どうしたの?」


「低血圧の、書類書けって言われて」


「分かった、すぐ終わるからいつもの診察室入ってて。で、そちらの方は?」


「兄と先輩」


「お兄さん?」


「そう、再婚して」


「はじめまして、絃音がお世話になっております。兄の水樹 颯と申します。電話番号必要ですか?」


「えっと、じゃあこちらにお父様とお兄様の名前、年齢、所属先、職業と電話番号よろしいでしょうか。」


「はい、」


徠先生が書類にすらすらとかいていく間に診察室ではやくんが書いていく。


「君は?」


「○○高校看護専攻科1年の飛優です。」


「そうなんだ、確か呼吸器でよくみかけるよね」


「はい、」


「俺前まで呼吸器にいたから困ったら頼って」

「ありがとうございます」





水樹 雅人 47歳 ○○総合病院 理学療法士

水樹 颯  19歳 ○○高校看護専攻科 学生



え!

お父さん理学療法士なんだ!



「雅人さん!?」


「知り合い?」


「うん、たまに飲みに行く仲」


「え、徠先生って47歳だったの」


「違うよ笑、じゃあこの紙お預かりします。看護科なんですね、この高校は毎年うちにも実習来てますよ」


「その際はご指導よろしくお願いいたします。」


「もちろんです。絃音ちゃんもだよね、無理しないでねー笑」


「大丈夫笑」


「困ったらいつでもおいでね」


「ありがと」


「颯くんと飛優くんも」


「ありがとうございます」



「じゃあ絃音ちゃん、これ渡しとくね」


書き終わった書類を渡される



「じゃあ先生またね」


「早いうちに診察来てね、じゃないと家に電話する」

うわあ

脅しじゃん


「分かった」