ピンクトルマリン

────15分後







「はぁ、はぁ、はぁ…」





あたしは息を切らしながら、部室に入る。





ガラッ





「のんちゃん!!漫画貸して」

「いいよ。あ、そのガムちょうだい」

相変わらずくっちゃべってる4人。こいつら最悪。走る気なんて、サラサラないんだから。

あたしは棚にあるタオルを取って出ようとした。

「平塚さん」

先輩が呼び止める。
声かけないでよ~…

「はい?」

「もう走った?」

「走りました」

「だって。じゃあそろそろゴール前に行く?」

先輩たちはだるそうに立ち上がるとあたしの横を通り抜けて

部室から出ていく。