ピンクトルマリン

「真奈美ーっ」

誰かにバシッと背中を叩かれ我にかえる。

「いったいなぁ…」

少しイラついたあたしは誰かと思い後ろを振り返る。

仲のいい瑠樺がニコニコと笑っていた。幸も一緒だ。

「久しぶり!」

「久しぶり!なんか日焼けしてるし」

「そうなの。走ってばっかりだったから超焼けた」

あたしはいつしか智美と千夏と一緒にいなくなった。人ってのは変わるものでその度に友達は変わる。あたしはまさにそんな感じだった。

いつからか幸と瑠樺と一緒にいて

一緒に笑いあっていた。



「体育館行きますよ」


担任の先生の声でみんなが立ち上がる。

また長い校長の話だなぁ…

なんて思いながらあくびをして立ち上がる。