先輩たちはそんなことを知らないから

「そっかあ」

と言ってバッシュを履きだした。(バスケットシューズ)

違うんだってば!!
その子たちはしてないの!!


って言うのも心の中で。


あたしのバカ!!意気地なし!!


自分に叱りつけたところで何も解決しないことに気づき

ため息をついた。

…頑張っていれば、きっと先輩も見てくれる。

誰がサボって誰がサボってないかも、分かるはずだって信じていた。




次は先輩たちのシュート練習の球拾い。あたしはこれが一番好きだった。



それが終わると部活が始まる。




「集合!!!」

「はぁい」


あたしたちはすぐに走り真里先輩のところに行く。

「今日も頑張ろう!
…始めます」

「はーい!!」

元気なみんなのかけ声で部活が始まった。