私は…自分の顔が嫌いだ。
いや顔だけじゃない。
中身も嫌いだ。
ぴょんぴょんと跳ねた髪の毛。滑らかとは程遠い毛穴が詰まった肌。ぼんやりとした、あるのかすら分からない米粒サイズの小さな目。
こんなだから私はお父さんにもお母さんにも呆れられてるのだろう。
私だって、もっと可愛い子に生まれたかった。もしそうだったら、性格だってこんなひねくれていなかった。
朝、起きて鏡で自分の顔を見るのが嫌になる。洗面所で「はー…」とため息をつく。