見れば那桜は既に黙々とゴミ拾いを始めていた。
なんか私だけはしゃいでて恥ずかしいな……。
気を取り直して私もゴミ拾いを始める。
那桜には負けてられない。那桜の袋より多くゴミを詰め込んでみせるんだから!!
「うおーーーーっ!!」
「すげえぜお嬢!やる気がちげえ!!」
「俺たちも負けてられねぇぜ!!」
大抵の女子は汚くて無理〜、とか虫こわ〜いとか言うけど、この私に怖いものなんてない!!
どんどん拾って綺麗にしてやるわ!!
「――お嬢」
「何?」
「これ、被ってください」
そう言って悠生は私の頭にキャップを被せる。
「熱中症になるんで。あと水分もこまめに取ること」
「悠生……、なんかオカンみたいなんだけど」
「そうっすか?」
「ふふ、ありがとね」
帽子をしっかり被り、水分も取って改めて気を引き締め直す。あっちの川べりには自転車のタイヤとか大型のゴミが落ちてるから、あっちに行ってみよう。
「お嬢!危ねぇ!!」
「えっ?」
悠生がそう叫んだ直後、何かに足を取られた。
やばい、このままだと転ぶ――……。
「きゃあっ」
「……危なかった」
「な、那桜!」
転びそうになったけど、間一髪那桜が支えてくれて転ばずに済んだ。
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫……」



