幼なじみのハイスペ若頭が結婚を諦めてくれません。



「まずは川掃除に行くぞ!!」
「川掃除、ですか」
「地元をより良くするのも俺たちの使命なんだよ。温室育ちの坊ちゃんにゃ無理か?」
「いえ、やらせていただきます」


 組員たちの煽りにも那桜は動じない。
 つーかみんなして大人気ないんだから!

 那桜が川掃除とか似合わなすぎるし、絶対やったことなんかないだろうし……大丈夫かなぁ。


「私も行く!」
「えっお嬢は待っててくだせえよ」
「泥臭い仕事はお嬢にゃ似合わねえ」
「いややる!見習いに手本を見せるのも桜花組の娘たる私の仕事よ!」
「流石お嬢だぜ!!オイ、見習い!お嬢に遅れを取るんじゃねぇぞ!!」


 そんなわけでみんなで川掃除に行くことに。
 川辺に落ちたゴミを拾うのが主なんだけど、これがまた結構汚いんだよね……。

 ペットボトルやお菓子の袋やカップ麺は当たり前、他にもなんでこんなものが!?っていうようなものまで雑多に落ちている。


「結構ありますねー」
「怖気付いた?」
「まさか。やり甲斐がありますよ」


 那桜は余裕そうにニッコリ微笑む。


「……あっそ」


 いや、那桜が見習いとしてウチに来るなんて不安しかないよ?万が一バレたら最悪だし。

 だけど、それはそれとして――、那桜と一緒にいられるのは嬉しい……!!
 しかもウチに泊まり込み!!ずっと一緒にいられる!!


「お嬢、何惚けてんすか?みんな行っちまいましたけど」

「……あっ、今行く」