ラブ・ジェネレーション


「一人娘なので兄妹はいません、祖父母は高齢ですし持病もあるから……、やっぱり私しかいません」

お母さんの言葉に、それは不可能だと私は直ぐにわかったのだけれど、
そこまで言っても、お母さんは気づいていなかった、

「お母さんは持病はお持ちじゃですか?」

先生の言葉に急に下を向いて黙り込んでしまった、
お母さんは糖尿病を患っている。働き詰めの生活から食生活が乱れ三年前から病院通いをしていた。

持病があればドナーにはなれない、
落胆し黙り込む母、小さな身体が悔しさで震えていた。



一旦家に帰り、大事をとって明後日から入院する事に決まった、透析の準備をするためだ。


「結衣、ごめんね……お母さんじゃ駄目なんだって」

「気にしないでよ、お母さんの言葉が私は凄く嬉しかったんだよ」

「もっと丈夫に産んであげられれば良かったね……」

そんなこと言わないでよ、、泣けてくるじゃない、

「お母さん! お母さんは何も悪くないでしょ、自分を責めないでよ、私が元気に生まれなかったからいけないの!」

またまた降って湧いたような出来事だった、不幸は突然訪れるものだ、
先の事を考えないといけない、あとどれぐらい私は生きられるだろうか、

悲しいけど、翔琉にもちゃんと話をして、、別れたほうが、いいに決まっている。