いつも翔琉に振り回されていたけど、今思えばかけがえのない日々だった、引け目を感じていた自分には中途半端にしか彼を愛せなかった、失って初めて知った本当の気持ち、
「私も最初から翔琉が大好きだったんだ……」
右腕を両眼に被せ、止めようとした悲しみは更に勢いを増して隙間から零れ落ちてしまう。
嗚咽を漏らし号泣していた、この涙を止めてくれる人はもう何処にもいないのに、
「か、ける、、、かける、、かけるーーっ!
私のこと何でも知ってるって言ったじゃない!
嘘つきーっ!
どうして嘘だってわからないのっ!
いくなーーーっ、
バカやろー!」



