「ごめん、ちょっと外の空気吸ってくる•••」
お母さんが私の肩を抱き寄せるのを無視して私は外に出た。
両親の顔を見るのが嫌で急いで病院から出る。
外に出ると私の気持ちとは裏腹にきれいな青空だ•••。
私はこのきれいな青空が大好きだけど、今は嫌な気持ちでいっぱいで目線を落として歩く。
私、高梨沙良(サラ)は高校1年の16歳。
まだ高校生になって半年しか経っていない••••なのに生きられるのは余命半年••••高校2年生までだ。
どこに行くわけでもなく1人で病院の外に出る。
これからたくさんの楽しい事があるのに、もう出来る事は何もないんだろうなぁ•••。