「心臓に重い病気を患っておられます。お若いので進行が早く、もって後半年ほどの命になります。」



今、目の前でそう答えたのは私の担当医。



私の隣で両親は泣いていた。



「どうする事もできないのですか?」



「手術が難しく、それで命を落とす可能性もございます。延命治療で命を長く持たせる事をお勧めします。」



担当医と両親の会話を私は何も感じずに聞いていた。



「今は出来るだけ心臓に負担をかけないように注意して下さい。日常生活は今まで通り遅れますが、もし体調が少しでも悪くなったらすぐに病院に来て下さい。」



「サラ•••」