「高梨さん、ちょっといいかな?」





呼びかけられ顔を上にあげる。






そこにはクラス委員の山本さん。






クラス1の秀才で誰にでも優しく、みんなから慕われている。





私とは大違いだ・・・・・・。






「何でしょうか?」





少し冷たく山本さんに言うと、困りながらも話を続ける。





「もう少しで体育祭があると思うけど、まだ高梨さんだけ競技が決まってなくて・・・・・・ほら、勝手に決めたら嫌じゃないかなと思ったから・・・・・・」





最後ら辺は聞こえるか聞こえない声で言われて、なんと言ってるか分からなかったけど大体は分かった。