桜恋 〜余命半年の私が生きた証〜

「まだ少し時間があるかな･･･」





端に置いてあるキャンバスをとり三脚に、立てかける。





ここの美術室に来た理由は他にもある。




それは絵を描く事だ。





運動など体に負担がかかる事が出来なかった私の遊び道具は、小さい頃から絵を描く事だった。





まだ何も描かれてない真っ白なキャンバス。






そんなキャンバスに鉛筆で下絵を描いていく。





夢中で描き続けてると･･････





ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ





午後の授業を知らせるチャイムがなり、急いで片付けて教室に戻った。