これを飲まなければ、直ぐに楽できるのではないか・・・・・・ この苦しい生活から解放されるのでないか・・・・・・ 私がいなくなれば、もう家族にあんな顔をさせる事もなくなるのではないか・・・・・・ 負の感情がいつも頭の中で葛藤している。 でもそれとは反対に、薬に手を伸ばすのは、まだ少しでも私の心に生きたいと言う気持ちがあるからだと思っている。 死ぬと分かっていても私は少しでも長く生きたい。 そう思いながら、目を閉じた。