「おい・・・」



先に歩いている兄の声にハッ!として顔を上げる。



私が付いてきてないと思ったのだろう、兄が私に呼びかける。




「ごめん・・・・・・」




駆け足で追いつき隣を歩く。




その間も、兄は何も言わず待ってくれていた。






さっきも言ったと思うが、他人からしたら無愛想な兄だと思われるが、私からみれば優しい兄だ。




こんな妹がいて申し訳ない気持ちでいっぱいだ。





(ごめんねお兄ちゃん•••いつもありがとう)




口には出さなかったけど、心の中で感謝の気持ちをした。