「お前、ここで何してるんだ」



家に帰る途中、声がして後ろを振り向く。




「ぁ•••おかえり、お兄ちゃん」




声をかけてきたのは2個上の兄、光(ヒカル)だ。



知らないうちに私は兄の通っている学校の近くを通っていたみたいだ••••



周りをみれば学生たちがチラホラ歩いている。





「・・・・」






返事を返す事なく、兄は私の隣を追い越し歩いて行く。




そんな兄の動作を私は黙ったまま見つめる。




兄は、私とは違う•••。



勉強も運動も何でもそつなくこなす。




いわゆる、秀才に入るだろう。




そんな兄と比べられる事は多いけど、別に悔しいと思った事は無い。




だって・・・・



もうすぐで私は・・・・・・