「あー言えばこう言うわね!きっと魔力検定でもズルを…」

「そんなわけないじゃない。そんなこと、できると思ってるの?不可能よ。第一、その場には国王様もいたのよ?そんな事もしやる人がいるなら、逆に尊敬するわ、恐れ知らずなバカなやつって。」

 ぐっと言葉に詰まるオリビア。

「それに、テストのことで言うなら、あなた、私より成績が低くて、特進クラスに入れたのもギリギリだったんだそうじゃない。そんなんでよく人の事が言えるわね?」

「うるさい!!!」

 オリビアが叫び、何かを口の中で詠唱する。すると、大きな火の玉が現れ、私の方に飛んでくる。

 私は火の玉の方に右手をかざし、力を込めた。
 
 すると、オリビアが出した火の玉よりも一回りほど大きい水の玉が現れる。

 火の玉にぶつかったかと思うと、それを消し、勢いはそのまま、オリビアの方へ。

 バシャン!!