このクラスは特進クラスといい、魔力が強かったり、入学式後にある、いわゆるクラス分けテスト的なやつで成績優秀だった人しか入れないクラスである。
 
 つまり、成績優秀だった人なら入れるので、平民もいるわけだ。
 
 そして、伯爵家のような身分の高い人でも、能力がなければ入れない。

 テストとは、的に魔法を当てる、という単純なもの。真ん中に正確に当てるほど、高得点が貰える。

 しかし、魔法の力加減や方向など、とても調整が難しいのである。

 私やマリーは、その的の中心に見事魔法を当て、特進クラスに入ることができた。

「まさか、教師を誘惑してこのクラスに無理やり入ったのね!?まぁ、あの貧乏男爵家だもの、それぐらいしないと、このクラスには入れないわね。このふしだら娘が!」

 …ブチ!

「さっきから言わせておけば。まず、この国ではいくら自分の身分が上でも、人の名前を呼ぶときには敬称をつけるのが常識なのでは?それもできないとは、公爵令嬢もたいしたことないですわね。」