吸って愛して、骨の髄まで

恋愛(学園)

小桜 ひまり/著
吸って愛して、骨の髄まで
作品番号
1702151
最終更新
2023/07/29
総文字数
29,723
ページ数
64ページ
ステータス
完結
PV数
10,375
いいね数
131

自分がこの世に存在していること自体が、本当に苦しかった


最低最悪な両親はもう居ない


でも…あの二人の血が私にも流れている


そう思うだけで、

この身体ごと何もかもを捨てたくなって…


もういっそ、

この世界からいなくなってしまおうかと思っていた矢先に───




「…大丈夫。僕が吸ってあげるから。

嫌な記憶も怖い気持ちも…

ぜんぶ、僕が塗り替えてあげる」




貴方と出会った




▬▬▬▬▬▬▬▬ஜ۩۞۩ஜ▬▬▬▬▬▬▬▬



美崎 薫子 -Kaoruko Misaki-


×


御影 理央 -Rio Mikage-



▬▬▬▬▬▬▬▬▬ஜ۩۞۩ஜ▬▬▬▬▬▬▬▬





「ふっ…薫子の顔、すっごく真っ赤。林檎みたいで…美味しそうだね?」




吸血鬼だとか言うけれど

オオカミの間違いじゃないの?




「僕が、薫子に惚れちゃったからだよ。
もう、薫子が好きで好きでたまらないんだ」




そんなことあるわけないのに

軽い気持ちで言わないでよ




「…頑張ったね、薫子。
今日この日まで、生きていてくれてありがとう。
今日からは僕が、薫子を愛すよ。
いなくなりたいなんて思わなくなるくらい、
大切にさせて欲しい」




そう思うのに

私の前に現れた貴方はこんなにも私を惹きつける




「何を知っても、僕から離れていかないで」






離れるなんて……


もう、できない



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