「それは僕もだよー!」
「きょう姉は昔から知ってて色んな面倒を見てくれるお姉ちゃんだもん!」

「…ううん、そうゆうのじゃないの」

「ん?そうゆうのじゃないって??」

「…私が言っているのはね…」
「ゆうまの事を…男性として好き…ってこと」

「…え!?」

唐突の告白だった。
ゆうまも想像もしていない話。

ぶぅーん…ぶん…きぃー

もう自宅まで30分くらいの街の中。
いきなりの話に車を止めてきょう姉を見た。

「…男性としてって、、」

「うん…そうゆう事」
「実は昔から気になる存在だったけど、私は結婚して離れちゃったからさ」

「…うん」

「で、この前実家で会った時、昔のまま変わらないゆうまを感じて思い出したの」
「確かに弟みたいな存在でもあったけど…ゆうまはそれでもちゃんと女性として扱うようにしていた事」

「うん…」

「小さな頃はそうゆう対象とかはなかったけど」
「大人になった、ゆうまは昔のように変わらなくて」
「でも、ゆうまも色々あったのも知ってる」

「…うん」

「それでもこの一ヶ月色んなやり取りをしたり、直接話したりした中でゆうまの事を守りたいって感じたの」
「彼女さんの事を聞いたからかなとかも考えたけど…やっぱり違った…」
「私は男性としてのゆうまが好きよ」

「…」

「このタイミングで言うのはズルいし、ゆうまを困らせちゃうって思っている…」
「けど、もう後悔はしたくないから」

「・・・後悔?」

「これまで中立としての意見を言っていたけど…少しだけ本音を言うとね、、」
「そんな彼女さんとは別れてほしい」
「ゆうまの事を考えずにズカズカ傷つけている事も分かっていないような人は彼女としてダメだよ」

「…うん」

「カップルには確かに色んなルールがあると思うけど、それでも彼女さんがやっている事は酷すぎる」
「だから、強くゆうまを守りたいって思った」

「…」

「ゆうまは優しすぎるから色んな事を我慢しちゃう」
「それは良いところでもあるからこそ、彼女さんはそれを理解してあげる必要なのに…」
「その彼女さんは、そこを利用してるようにしか思えない」

「…」

「だからそんな彼女さんとは別れてほしいし」
「私が守ってあげたい」
「ゆうまのこと好きだから」

「…」

「…ゆうまごめんね、いきなりこんな話ししちゃって、、」
「今こんな話しする女性は酷いって思われてもいい」
「でも…ゆうまのこと大切だからちゃんと伝えた」

「…うん」

「だからね…彼女さんとの事も後悔しないようにしてほしい」
「ゆうまが考えて考えて出した答えなら、それが答えだから」
「別れる事になっても、また元に戻る事になっても…」

「………」

「ゆうま…ゆうまが出したどんな答えでも、私はゆうまの味方だから」

「うん…」


そう言いながら肩をさすってくれたきょう姉。
後部座席に置いてある自分のカバンを持ち寄せると。

「ゆうま、運転ありがと」
「私はちょっと寄る所があるからここで降りるね」

「…えぇっ…!」

ガチャ

そう言うと車のドアを開けて降りた。

「ゆうま!ゆうまとの旅行すごい楽しかったよ!」
「本当にありがと!」
「じゃあ…またね!」

そう言うと少し大きめのカバンを持って街の中に消えてった。

「…きょう姉、、」


さっきまで賑やかだった車内はすごい静か。

きょう姉の事は好き。
でもそれはそうゆう意識の好きじゃなかった。
けど、きょう姉は違った。

そんなきょう姉に気がつかずに過ごしていた。
旅行に行ってしまった。

なにも気づいていないまま…


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