バツイチ女の愛され具合





「おっ!迷わず来れたか?」

信号を渡りきった先にいる山崎マネージャーが片手を上げながら、私に声をかけた。


「え?えっ?」
迷わず来れたかって、まだ集合の居酒屋さんまでは距離がある。

「なんでマネージャーがここに?集合の居酒屋さんってこの近くじゃないですよね?」

驚きながら私より頭2個分背の高いマネージャーの顔を見上げると

「この近くのコンビニでタバコ買って出てきたら偶然鈴木を見つけただけだ…」
と、上着のポケットからたばこをちらっと、覗かせて見せた。


「なんだぁ!私のこと心配で迎えに来てくれたのかと思いましたよ」と、へへへと笑う私の頭を小突きながら「そんなことしたがる変人がいるなら見てみたいわ…」と笑う。

山崎マネージャーは怒ると鬼だけど、そうじゃないときは話しやすくて、優しい上司だ。