「ロックかけてるからそちらからは開かない」
「これは監禁にあたります。ついでに未成年者誘拐も追加でお名前がニュースに出るのをご希望なんですか?」
私がスマホを後ろに隠しながら言うと、光生さんが私をじっと見た後シートにもたれかかった。
「強引にでもしないと拒否するからな、お前は」
「当たり前です」
「今日は色々詫びと褒美を兼ねて先日出来たテーマパークに連れてってやる。前回興味があるような話しをしてただろ?」
確かに食事していた時、どういうのが高校生で流行なのかとか、人気の場所を聞かれたので、まぁ光生さん世代は知らないだろうと話したときに出たのがそのテーマパークだ。
まだオープンして一ヶ月も経っていないし、凄く人気でチケットは数ヶ月先まで完売しているのに。
「あそこの建設にうちが関わってるんだよ。
そういうところはVIP扱いでチケット不要で入れる。
どうだ?気分転換に行くだろ?」
「何企んでるんですか。そして何で上から目線なんですかこんな状況下なのに。
例の告白の件なら受けませんよ。
はっきり言います。私、好きな人がいるので」
「あぁ、例の横山大貴っていう同級生か」
勢いよく横を向くと、ふふんと自慢げにこちらを見ていた。
何故自慢げなの。そして何で正解出すの。
「あぁいう人の良さそうな顔してるヤツは腹黒いんだぞ」
「知りもしないで本当に腹黒い人が言わないで下さい」
「まぁ別に最後お前がこちらに落ちれば済む話だ」
「お坊ちゃんって挫折せずに生きていくから訳のわからない自信を持つんですか」
私の呆れた言葉に、光生さんは腹を立てるどころか軽く笑う。



