「それに別に女に困ってはいない。
見合いは山のように来るし、それなりに女もいた」
「全て振られたんですか」
「んな訳無いだろ」
「勝敗としては惨敗した率高そうですね、ご愁傷様です」
ひく、と口の端が引きつっているようだが無視して、次に来た見たことも無い野菜が色とりどりに使われたサラダを口に入れる。
冷えているのかと思えば温野菜も入っているようで、何種類もの野菜にかかったソースとマッチして凄く合う!
「美味いか?」
美味しい~!と自然と口にしていたら、からかうような声に顔を上げればニヤニヤとみていて私の眉間に皺が寄る。
「美味しいですよ。あとそのニヤニヤ見るの止めて下さい、気持ち悪い」
キョトンとされて、目が据わりそうになって睨むとクスッと笑われた。気持ち悪いって言ったのだけれど大丈夫だろうかこの人。
「そうか、ニヤついているか」
「はい。女子高生相手にニヤニヤしてるとか通報案件ですね」
「子供が美味そうに食べているのを微笑ましく見ていて何が悪い」
「相手が子供だという認識はありましたか。
では逮捕後18歳未満だとは知らなかったという弁明は通じませんので」
「それは淫行条例だろ。単に食べ物与えているだけだろうが」
「無理矢理連れてきて無理矢理服着せておいてどの口が」
「制服姿ではここに連れてこられないから仕方なくだ」
「じゃぁそもそも連れ込まないで下さい」
「お前、ほんと打てば響くな」
「サラダ、進んでないですよ、野菜食べられない子供なんですか?」
そんな嫌みを言ってもははっ、と軽い笑い声が上がった。
わからない、この人何考えているのだろう。



