12上の御曹司と女子高生は愛を育めない


私は手を伸ばし横にいる光生さんの頭を撫でる。
さっきまでパーティーに出るため髪の毛は整髪剤で固められているが、そんな少し堅い髪を撫でる。
光生さんの方が遙かに背が高いのに、座るとそこまでの差が無い意味は考えたくは無い。

私が髪を撫でれば自然と光生さんは撫でやすいように身体を丸めている。
そんな些細なことさえ微笑ましくて口元が緩む。


「光生さんが一番頑張ってますからね。一緒に場所は決めようよ」


彼は目を細めて自分の頭を撫でている私の手を掴むと、勢いよく引っ張った。
その反動で光生さんの身体にぶつかったと思った途端、私の背中はソファーに沈んでいた。
真上には光生さんが口角を上げている。
あ、これはまずい。

逃れようと身体を動かそうとすれば右手は拘束され、光生さんの左手が私の背中に回り、ジィーとワンピースのファスナーが下げられていく。


「ストップ!!」


足をばたつかせても、私にまたがったまま光生さんは楽しげに私を見下ろしつつファスナーは一番下の所で止まり、その左手が今度は私の鎖骨をそっと撫でた。


「妻の気持ちがあまりに可愛くて、夫としてはそれに応える義務がある」

「何言ってんの?!」