12上の御曹司と女子高生は愛を育めない


だけど何だか恥ずかしくて、


「うわー、うぬぼれすぎですよ」


と軽蔑気味の声色で言うと、


『恥ずかしいのか?認めるのが』

「だから自意識過剰!!」


耳に届く笑い声が軽やかに聞こえて、私は揉めつつもホッとしていた。


『で、もう父親が動いたとなると既に他が動いているんだろうな。
交際を止めさせたいのも本気だろうが、お前に注意を促したいのもあったのだろう、多分』


再度厳しい状況を聞かされ、はい、と答える。
なるほど、交際を止めない場合は結局私が足を引っ張る訳で、より注意しろという警告をこめていたんだ。
あまりそんなに良い方に捉えられないんだけど、私としては。


『こっちも注意しておくが、何かおかしなことがあればすぐに連絡をくれ』


電話を終え、ため息をついた。

やはり私はただ年上というわけではない、特別な人と交際を始めてしまったのだと実感し、わき上がる不安はどうしても消えなかった。