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既に一月も半ば。
年末年始は当然のように家族と過ごした。
クリスマスイブに私が不在だったのは初めてで、妹はめざとく見つけた光生さんからのプレゼントに良いな良いなと言い続け、反抗期真っ盛りで不機嫌な弟は私に向かって色ぼけ女、と言って立ち去ったときは呆然とした。
どうやら妹弟なりに私が不在だったのは寂しかったらしいと母から聞かされて、何となく罪悪感の湧いた私は年末年始出来るだけ家族と過ごすことにしたのだ。
そうはいっても二人とも嬉しそうだなんて微塵も感じなかったけれど。
その後光生さんとはメールか時々通話するくらい。
それも通話は五分も出来ない事が多い。
かなりの忙しさというのが伝わってきて心配になる。
何か私にも出来ないだろうか。
胃袋を掴もうにも料理なんてまともにしたことないし、そもそも光生さんの帰宅は相当遅い。
親と約束している時間外に光生さんの件で行動すれば、光生さんの信頼に関わってしまう。
どうしようか、と悩みながら一人学校から帰っていると横に黒い車が併走していることに気付いて反射的に後ろに下がった。
すると後部座席の窓が下がってきて、そこにいたのは光生さんのお父さんだった。



