12上の御曹司と女子高生は愛を育めない


「お前がどんな馬鹿なことを考えているのか当ててやろうか?
他で肉体関係用の女性いるんだろうな、とか思ってるんだろう」


正解に思わず、う、と声を出すと光生さんが大げさに肩を落とす。


「いるわけないだろうが。面倒くさい」

「じゃぁ既に枯れて」

「お前はそういうネタをうかつに話すな!」


呟いた声がはっきり聞こえてしまったようでもの凄い顔で怒られてしまった。
ということは単純に私に魅力が無いから我慢出来ると言うことで。
いや、自分に色気があるなんて思わないけどなんか女子として否定された気分になるのは何故だろう。


「あー、面倒くさいなお前は。
言っただろ?俺の年齢で高校生に手は出せない。
お前の魅力どうこうは無関係だ。そもそも外見に惚れた訳じゃない」


腕を組まれ上から目線で言われてむっとする。
すみませんね!色気も無いし外見もアレで!


「むくれるな。あと一年ちょっとだろうが。
試験勉強してたら一瞬だぞ」

「一年は長いですよ、試験勉強はまぁ大変だと思いますけど」

「とにかく変な心配はするな。
俺が心配なのはお前が大学受験に失敗することだけだ」


容赦ない高校生としての自覚をするような言葉に俯くと、いつの間にか私の髪の毛がするりと横に寄せられびくっとして後ろを向こうとしたら、


「動くなよ。ネックレスつけてやるから」


さっき落としてしまったネックレスを、光生さんが私の首につけてくれる。
ひんやりとしたチェーンが肌につき、時折あたる光生さんの指がむずむずさせる。

そっとペンダントを触ろうとしたら私の目の前に光生さんが来てしゃがむと、私の両手を包む。
とても大きな手に包まれて、異様に胸がドキドキしてしまう。