「理由は私には光生さんと付き合えない、それだけです」
「俺の性格が問題か?」
「はい」
「全て治せと言われても無理だが歩み寄る努力はする。だからどこか言え」
う、前回のせいか光生さんは学んでしまった気がする、私への対応策を。
上手く交わす方法は無いだろうか。
必死に考えるのに、頭に浮かんでは消していく。
そしてもうそのまま言うしか無い、と腹をくくった。
「光生さん、最初私を交際相手だと実家に連れて行った理由は私が高校生だったからですよね?」
初めて光生さんの方を向いて言うと、彼の目は私が何を続けるのかわかったようだった。
「三ツ沢グループの跡取りとして、女子高生と付き合ってるのは恥。
現に私とは光生さんと会話していて、難しい話題についていけてないんです。
それに12歳も下の子供を交際相手にしたなんて、絶対に悪い方に利用される。
それだけ光生さんに敵が多いんでしょう?
私にはそんな凄い大人と付き合うなんて無理です」
自分でも頑張って話したつもりだ。
上手く全て言えた訳でもないけれど、しかしおそらく伝わったはず。
光生さんの方は見られず俯いていると、紫央里、と名前を呼ばれた。
「俺はお前が高校生だから恋人にしたいと告白した訳じゃ無い。
紫央里だから決めたんだ。
だからお前が俺より年上でも同じ歳でも結局は選んでいただろう」
思わず顔をしかめた。
そんな。それじゃ私その後も中身が成長しないかのように聞こえるんだけど。



