「何故笑う」
「そんなことを言うのが意外で」
「こんな事に何だかんだ付き合っているお前の方が面白いがな」
「それはそっちが無理矢理引きずり込んだんでしょ。
それに光生さんの方こそ、思ったより面白い人なのかも」
眉間に凄く皺が寄ったのを見て、遙に年上の人なのに反応が面白くて仕方が無い。
何故かこの人を悪く思えないどころか、話すともっと色々な表情が知れると楽しいのでは無いかと思える自分が不思議に思えた。
「失礼」
男性の声が外からして、ふすまが開き入ってきたのは年齢不詳のスーツを着た男性と、デカデカとした宝石を身にまとった目のきつい女性。
光生さんの前に男性が、私の前に女性が座ったが、女性はもの凄い目で私をなめ回すように見ていて恐ろしいほどに不快だ。
「彼女が俺と交際している川井紫央里さんです」
光生さんが開口一番そう言ったので、私は緊張しつつ初めましてと名前を名乗り頭を下げた。
「・・・・・・紫央里さんはまだ高校二年生だとか」
男性が私の方を向いて聞くので、はい、と答える。
それ以上話させないかのように、すぐに光生さんが説明を始めた。



