しき:あと5分……もう少しで来るはず…

しき:私は、あの4人に会うためにこの高校に来たの

しき:7歳の頃、私はあのグループの存在を知った

しき:そして、私はそのグループのために何度も調査を繰り返した

しき:どうしたらそうなれるのか、どうしたらそんなに輝けるのか

しき:夜通しネットで調べて私はようやく辿り着いた!

しき:あの人達は……つまり!



0:しきはとある学校に辿り着く

しき:わああーー!!来た来たー!!

はる:皆さん、本当にありがとう。ここ、通して貰えますか?

しき:校門も通れないほど大人気!

なつめ:あちぃんだよお前ら!どけ!近寄るな!

しき:誰もが触りたくなるようなその素肌!

あきな:あ、あの……あの…

しき:守りたくなるような表情!

ふゆき:ぐがーZZzz朝は苦手なんだぁー

しき:何でも許してしまいそうになる!

しき:この4人組は、私立可愛稚位高校(しりつかわちいこうこう)の選ばれし4人組!

しき:チームめんこい

はる:私はあなた達のおかげで毎日充実した学校生活を送れています。ありがとうございます。

しき:チームめんこいのリーダー的存在!クラスの人気者の2年A組はるさん!

なつめ:はいはい、お菓子ね、もらうもらう。早くここ通して。甘いの大好きだからありがと

しき:不動の女子人気はこの人しかいない!サバサバ系女子の2年A組なつめさん!

あきな:ら、ラインですか?それは新しい果物ですか?交換しようと思っても持ってません

しき:誰もが一家に1台欲しいと羨んでしまう!おっとり天然系女子の2年C組あきなさん!

ふゆき:おっはよー!え?私が可愛い?あなた達も十分可愛いよー!あ、なんか目が覚めた

しき:元気100倍!その声を聞いただけで全ての悩みが吹っ飛ぶ!元気系女子の2年D組ふゆきさん!

しき:私はこの4人が!

しき:このチームめんこいが!

しき:大嫌いなんです!!



しき:あの!ちょっと!いいですか!

はる:ん?

しき:チームめんこいの皆さん。おはようございます。そして一言、言わせてください

なつめ:なんだー?

しき:調子に乗らないください!!

あきな:えぇー!?

しき:あなた達チームめんこいはこの学校に悪影響を及ぼしているのよ!

ふゆき:あくえーきょー?

しき:そう!悪影響!あなた達チームめんこいがこの学校で好き勝手やってるせいで、他の生徒が迷惑してるのよ!

なつめ:他の生徒?君たちはどうなんだい?

他の生徒:きゃああああ好きいいいー!!

なつめ:らしいぞ?

しき:なんか卑怯ですよそれ!なんか腹立つんですよ!

はる:私たちがこの学校でどんな悪影響を及ぼしているのですか?

しき:まず!チームめんこいのメンバーになれた人はこの学校で特別扱いされるじゃないですか!

はる:もちろんです

しき:学食も半額、授業も受けなくてもいい、テストも甘く採点されてる!

しき:そんな待遇がいい環境で高校生活を送ってたらダメですよ!

はる:どの辺がダメなのです?

しき:そ、その、ダメな大人になりますよ

はる:ダメな大人とはなんですか?

しき:ひ、人に甘えながら生きていく大人になるんですよ!

はる:そうなんですね(ニコッ)

はる:中身が薄っぺらい説教ありがとうございます

しき:な、なんですって!

はる:私たちチームめんこいは甘える以前に自分を磨いてきたのですよ?

はる:あなたのように何もせずにただ指をくわえて生きてきた人と違うんです

しき:わ、私だって!いつもばあちゃんに厳しくされて生きてきた!

はる:だからそんなにババくさい考え方をしてらっしゃるのですね

はる:そこをどきなさい。下衆(げす)

しき:………

しき:む、ムカつくー!!



0:〜昼休憩の時間〜

しき:あのチームめんこいの何が嫌いかって?

しき:もちろんこういう時!

なつめ:おばちゃーん!あたしの分のラーメンと唐揚げと芋プリン残しておいてねー!

しき:学食を早めに頼めるし!

あきな:あの、ここの席座ってもいいですか?

しき:チームめんこいにだけ与えられた椅子に座ることが出来る!

しき:全くいいご身分ね!

しき:おまけに授業休んでも何も言われないし寝てても何も言われない

しき:授業休んで?学食食べて?そのまた授業休んで?帰るだけ?

しき:学校はファミレスじゃないんだぞー!!

しき:ということなので…私はあの4人のリーダー的存在。はるさんと……

しき:勝負をしようと思ってます!!

ふゆき:ご馳走様ー!

しき:ん?元気系のふゆきさんが席を外した

しき:あの人なら単純だからきっと話が通るはず!

はる:チームめんこい!(可愛く)

:2話に続く