ただ、窓の外を眺めていたら

ウチの高校の集団が歩いていた。


……あれ?


隆弘先輩だぁ♪


本当にいるなんて、すごい確率。


あたしは気付いて欲しくて、手をあげた時…


体が固まってしまった。




先輩の隣には、すごく綺麗な女の人。


楽しそうに話しながら、先輩の腕に触れてる…?


やだよ…触らないで…


先輩の顔も赤い……?


まわりには、たくさんの友達がいるのはわかってるんだけど


あたしには二人の空間しか目に入らなくて。



違う。って、何度も言い聞かせても、実際に目に飛び込んでくる映像が強すぎて…



どうして?


なんで…??って




疑ってしまう醜い自分がいる。