「はい」


あたしの手にはいつものココア。


「わーい♪嬉しい」



いつもの帰り道。


隣には、大好きな隆弘先輩。


「今日はすっげー寒いなぁ」


首を縮めて話す姿はかわいくって。


きゅうって心が締め付けられる。


……かわいいなんて、おかしいかな?



あたし達は自然と手を繋いだ。


最初は、手を繋ぐのも緊張して。


いつも、隆弘先輩に笑われてた。


今では、無くてはならない温もり。